耐震基礎補強とは
あなたの大切なお住まいの地震対策は大丈夫ですか? 建物の構造的に地震に弱い、基礎にひび割れなどがあり、一体化していない等の状態だと地震で倒壊する恐れがあります。 日本で今後30年間に起こると言われている巨大地震は4~8回とも言われ、M6.5以上の巨大地震は日本全域のどこででも起こる可能性があります。
耐震補強は一般的には壁を強くして崩壊しないようにする事が目的です。 巨大地震の際に住宅が傾く事はあっても潰れる事が無い様に各部に補強を行います。
いちばん大切な基礎が割れていては、どんな立派な家も倒壊の恐れがあります。
ひび割れした基礎
外側のひび割れ
内側のひび割れ
地震の時、建物の揺れと荷重を柱と土台が基礎につたえて、基礎がその力を受け止め地盤に平均的に逃がし倒壊を防ぎます。
耐震基礎補強の工法紹介
炭素繊維基礎補強工法「がんこおやじ」実用新案 登録第3095525号
「がんこおやじ」とは?
既存、コンクリート布基礎のコンクリート表面に、炭素繊維シートをマトリックス樹脂を用いて貼付ける事により、基礎のせん断強度、靭性能及び耐震性が向上します。
高強度の炭素繊維を貼り付ける「がんこおやじ」は、強くて、早くて、キレイです。 最も既存住宅に適した、基礎の補強工法です。
サンダーケレン
エポキシパテ塗布
炭素繊維、貼付け
表層仕上げ
「がんこおやじ」の副産物的な付加価値と補強効果
◆後付けのホールダウン金物にも効果的
■特徴とその効果
鉄筋が入って無い場合、コンクリート基礎は簡単に破壊してしまいます。(15kN~30kN)
炭素繊維で補強した場合、無筋コンクリート基礎で約60kN以上(構造計算上)の強度が確保できます。
◆既存アンカーボルトの引き抜きにも効果的
■破壊防止効果
地震の際、アンカーボルトに引き抜き力が掛かります。無筋の基礎は、左図の赤い線の様な破壊が生じて抜けてしまいます。(建物の倒壊につながります。)
炭素繊維で両面補強をする事により、破壊力を抑える事が出来るため、アンカーボルトの引き抜きを防止する効果があります。
柱の引き抜き防止「ホールダウン・ハイブリット3」特許出願中
柱の引き抜きを防止
地震の被害を一番受け易い、土台と柱の引き抜き防止は、キーシャフトアンカーを装着後、エポキシプライマーを下塗りして、マトリックス樹脂を塗布、高強度のアラミド繊維を貼り付け、さらにマトリックス樹脂で固着する。
基礎の破壊及びはがれを防止する為、基礎に「がんこおやじ」を施工して、さらにカチオン系樹脂モルタルでコーティングする。金物補強と違って仕上がりがキレイです。
外壁及び下地材切り取り
キーシャフト取付
アラミド、炭素繊維接着
モルタル、塗装仕上げ
■特徴とその効果
無筋基礎に、炭素繊維をマトリックス樹脂で貼り付け補強する。
また、ひび割れしている基礎には、エポキシ樹脂を低圧注入後、炭素繊維を貼り付ける。
※古い基礎が新しい基礎よりも強くなり、劣化や中性化の進行を止めるので、信頼性は高い。
■使用の根拠
建物をいくら強固にしても、基礎が割れていたり、弱くなっていては、何にもなりません。
又、エポキシ樹脂の注入などの簡単な補修では役に立ちませんし、従来の打ち増し基礎は莫大な費用が掛かる上に、強度的な不安や、重機の騒音及び工期が長く、外観も悪くなる等の問題があります。
有効ではない工事
◆補強にならない補修工事[エポキシ注入]
■工法
ひび割れの箇所に穴を開けて、エポキシ樹脂などを接着する。
■注意点
あくまで「補修」であり、基礎の補強にはなりません。
◆従来の強度試験をしていない工事[打ち増し基礎]
■特徴
新しい基礎を古い基礎の横に打ち、鉄筋で接続させる方法です。
■効果
建物は、古い基礎の上にあるので、古い基礎が劣化していたり、地盤が弱い場合などには、有効ではありません。
また、この工法は、誰も強度試験をしていない為、本当に強く成るのか、証明できず、誰にも解りません。